2013年06月01日

直接民主制実現のために

先日、東京都小平市の住民投票が投票率が規定に達せず無効となった。
このシステムは明らかに民意を問う住民投票としては欠陥のあるものだった。
行政行為の是非を問う投票で投票率の規定を設けると、投票に行かないことでも意思表示ができることになり、選挙の意味が無くなってしまう。
小平市の今回の選挙は、行政が作った都市計画を実行する予定になっているが、住民投票でもう一度考え直すかどうか決めようというものだった。
もともと選挙に行く意識のない人に加えて、都市計画を進めたい人は初めから選挙に行く必要が、いや行くと争いの遡上にのせなくてはならなくなるので、行く理由がなかった。
また、都市計画は企業にとっては、是非とも進めたいものなので、会社員などの労働者にとって選挙に行くことが社内評価に繋がり、投票率を設けたことは秘密選挙の原則からも憲法にふれるあしき条例と言わざるを得ない。
今回の住民投票は、これから国民が真剣に考えるべき直接民主制実現の問題提起だったといえる。
投票率を設けると結果を行政の思惑通りに誘導できる害がある一方で、投票率が低いことは民意を確かめたかどうかを確信することはできない。
直接民主制では投票を義務としたほうが良いのではないだろうか。


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Posted by たまごん at 19:05│Comments(0)天下安寧の誓い
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