2013年06月06日

身分社会になっている今の世相をなんとかしたい

江戸時代はお勤めする侍は藩や幕府という体制に忠誠を尽くした。
時代の変革期である明治維新では、この体制の枠組みの中で人は動き命をかけた。

戦前は天皇陛下という機関をもつ国家に忠誠を尽くした。
大東亜戦争では天皇の名の下に国を守るという大義名分の下、たくさん死んだ。

現代は企業や公共団体という組織に多くの市民は忠誠を尽くしている。
フリーターは否定され、派遣ではなく正社員であることがステータスとされる。
企業は利益のために構成員を消耗することを厭わない。
中でも大企業は、国という枠組みを超えて営利活動をしているため、国という帰属意識の低い法人が多い。

大きな利益を得るためには、国民の国家運営や幸福は後回しにされる政策を強く支持することもある。

一部の人間の大きな利益は多数の人間たちの利益よりも額が大きい。

そのお金の力によって国家の政治は左右される。多くの国民のための政治ではもはやない。

多くの国民もそれを黙って受け入れてきた。それは多くの国民が企業や公共団体という組織に属して
一部の大きな利益のために働いている当事者だからだ。しかしその当事者でも、大きな利益にもあずかれず
本来得られるはずの小さな利益もつぶしている。これはとても由々しき事態だ。

そして
このまま、国家という淡い枠組みの中に、企業などの組織が強く存在することになり、市民は企業への忠誠心を強くしていく。

企業で忠誠をつくして働くことは、とても気持ちのよいものだ。しかしひとたびそのメンバーシップから疎外されたり

はじめからメンバーになれない人たちも多く存在する。

明らかな身分社会の到来ともいえる。

そうなってしまった今、われわれが政治に常に求めなくてはならないことは、一部の利益になる政策は常に反対し
多くの意見が直接反映される政治体制を目指すことしかない。


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Posted by たまごん at 06:20│Comments(0)天下安寧の誓い
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